私たちは
”抱え上げない介護”(ノーリフティングケア)
を実践することに決めました。

私たちは、この地域のどこに居ても、どんな状態になっても、人としてあたりまえに安心して暮らすことができる地域を目指します。
そのために‟抱え上げない介護“を広める活動をしています。

‟抱え上げない介護”はなぜ 良いの?

  • ①介護者にとって…

    抱え上げない介護の実践により、身体への負担(腰、肩、背部痛、シビレ等)が解消され、介護技術のスキルアップへとつながります。

  • ②介護される方にとって…

    福祉用具を活用することにより、身体の過度の緊張や拘縮・痛み・不安が軽減し、一方的な介護ではなく、自分のできる能力を引き出すこともできます。

  • ③介護に携わる専門職にとって…

    介護の現場は今でも、きついとか苦しいイメージでみられます。福祉用具の活用で時間的・精神的余裕ができることにより、今迄とは違った利用者との時間がもて、働き方がかわります。介護は人と人とのふれあいのある素晴らしい職業であることを再認識できます。

  • ④介護労働人口の減少にとって…

    “抱え上げない介護”の実践により、介護者の介護負担が軽減し、介護従事者が増えることが期待できます。

腰痛やシビレの原因となる ダメ介護

  • 介護職離職状況について・・・

    介護職の離職状況をみると、就職して3年未満に辞める人は74.8%(H27年度)です。長続きしない理由として、介護による腰痛等の身体への負担も1つの要因と考えられます。

  • 国も腰痛予防対策として、看護や介護の現場において「原則として人力による人の抱え上げは行わせないこと」と謳っています。

    H25年に腰痛予防対策指針を発表し、不自然な姿勢への環境整備や福祉用具の積極的な活用による動作の方法等を示しています。

ダメ介護をなくすには?

介護負担の軽減には福祉用具の活用や介護技術(介護スキル)の向上により、大き
な効果がみられます。身近な福祉用具を上手に活用しましょう。

  • グローブ

  • スライディングシート

  • スライディングボード・リフト

『抱え上げない介護』を、 あたりまえの介護に!

<抱え上げない介護を実践している方のコメント>

  • Aさん(特別養護老人ホーム勤務)

    H22年より施設がリフトを導入しました。リフトの操作にも慣れ、今では腰痛もなく利用者をベッド⇔車イスにお互いに安心・安全に移動することができています。以前のリフトのない仕事にはもう戻れません。

  • Bさん(障害者支援施設勤務)

    リフトを使う事により、利用者を安心・安全に移動することができています。リフト導入前までは、自分の身体への不安がありましたが、今はこれから30年間働くことに不安がなくなりました。